ターマーエッセイ

ちょっと、エッセイのコツが分かったかも。

文化を引く

 文化というのは

どのように広がるのだろうか。

 

それについて考えた時

ひとつ思い当たったことがある。

 

それは、文化なんだから

「通り道」が必ず必要、

ということ。

 

それが、芸術の分野であれ

科学の分野であれ

日本全国に広めようと思うのであれば

その文化を広範囲に伝えるための

「通り道」の存在がいる。

 

今は、インターネットというものがあるから

それは違う、と考える人もいる。

 

インターネットは、情報が自由自在に

飛び交っている。

 

だから、外出しなくても

自分で情報を取りに行けると。

 

 しかし、その情報が手に入ったのは

その情報提供者が、文化を引いてくれたからだ。

 

文化を引いてくれた、というのは

言い換えれば、その情報提供者が

インターネット以前に

色んな場所に行って

色んなものを持ち帰ってきたことによる。

 

この単純なことが分からないと

マグロの刺身が海で泳いでいると思っていた

子供たちがいるように

情報もまた、無料で提供されているから

その情報提供者が何もしないで

天からのお告げのように

情報が入ってきたと考える人もいるだろう。

 

そんなことは断じてない!(笑)

 

インターネットといえども

色んな人の、色んな体験の集合体。

 

そして情報発信というのは言い換えれば

「文化を引く」という行為に他ならない。

 

自分が手に入れた情報は

「通り道」がなければ

こないし、自分も出向けない。

 

都心にいると

その感覚が麻痺してくるのは

たしかだけど

(道が多すぎて)

常識的に考えれば

「道があるから」

文化が伝播するのであって

道なき場所には

文化は届かない。

 

 すごく、当たり前なことを

言っているけど

私は当たり前だから言う必要がない

とは思わない。

 

私が当たり前だと思っていることが

次世代にとって当たり前に映るかは

分からないのだから

こういうことを記しておく必要はある。

 

とまあ、こういう流れになると

「今の自分たちがこういう文化を

享受できるのも昔の人達が

道を作ってくれたからだ。

感謝しないとw」

という話に持っていけることも事実。

 

しかし、そういう話では終わらせない。

 

わっちの関心は

一番最初にも書いたように

「文化はどのように

広がるのだろうか」

という点である。

 

それに関して

「通り道」がないと

文化は広がらないだろうと書いた。

 

とはいえ、通り道があれば

文化は広がるのだろうか。

 

そこでまた一つの疑問が出てくる。

 

すごく当たり前で

バカバカしい話なのだけど

その文化を伝える人に情熱がなければ

文化は広がるだろうか。

 

たぶん、広がらないと思う。

 

ある本にも書かれていたけど

この人に伝えたいことがあるという

強い意志があるのとないのでは

その伝わり方は変わってくる。

 

何も、ここで、弱い意志の人

情熱のない人を否定しているわけではない。

 

ただ「文化」に関して言うなら

これを他の人にも共有したい、是非したい

という強い思いが「あり続けない」と

次世代・次々世代に伝わって

同時に、日本各地に広まるのは

ムズカシイのではないかと思う。

 

これは何かをプレゼンしたことのある人なら

かると思うけど、自分が何喋っているのか

分からなくなっている時ほど

相手には伝わらない。

 

もう少し言うと、自分が何喋っているか

分かっている時でも、大多数の相手には

伝わらない。

 

なぜか。

 

それは相手がそれについて

「知らないから」。

 

相手が知らないということを

含めた上でしゃべらないと

伝わらない。

 

お分かりのように

同じ文化を共有しているものなら

その面白さ・楽しさについては

ある意味「言うまでもない」し

「言わずもがな」。

(「それそれ!」で伝わる)

 

しかし、知らない大多数の相手にとっては

それを伝えるのは根気がいる。

 

これは、文化全般について

言えること。

 

たとえばスポーツ。

「これだよ。これ」

と言っても、そのスポーツを知らない人から

すれば、その魅力は?だろう。

 

たとえば漫画。

「これ面白えんだよ。読めよw」

と言っても、その漫画を知らない人から

すれば、その魅力は?だろう。

 

わざわざ、違う人の、知らない世界を

覗きたいと思う人は、この世界では

ごく少数。

 

「そうなんだ~」「へぇ~」というような

感想ぐらいは持ってくれるだろうけど

それ以上は、「ない」。

 

「それでそれで?♪」

と聞いてくれる人がいたら

それは絶好のチャンスだ。

 

そういう人は大事にした方がいい。

 

話が横道にそれたけど

自分がこの記事で

いいたかったことは(言えてないw)

「誰でも人間は文化を引く」ということ。

 

人間は誰しも絶えず

「文化」を「引いている」のであり

それは、今後も時代がどうなったって続く。

 

それが人間の姿なのだから。

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