水鳴の人声観~苦楽の中で

自分の中にある言葉を形にしています。最近のマイブームは、鷹揚に、ごゆるりと、です♪

「飽き」

これは実はもう以前から感じていることなのだけど

ネットの情報だけでなく、活字情報というものに

「飽いている」。

 

そうなのだ。

 

文字から感情が伝わってこない。

 

決して、体調的には悪くはないのだけど

悲しい描写を読んでも、悲しい音楽を聴いても

「そうか。悲しいんだな」ぐらいに客観視してしまう自分がいる。

 

ある意味、年を取ったのかもしれない。

 

実際問題として「依存先」は増えている。

自分でも「幸せだなあ」と思う頻度も増えている。

 

しかし、一方で、「物語」が面白く読めない。

 

最近だと、「拳児」と「アドルフに告ぐ」を読んでいるのだけど

つまらなくはないとしても、とびぬけて面白い作品かと言われたら

「オススメ」できないだろう。

 

そういえば「バガボンド」もそうだ。面白くないのだ。

 

最近、読んだ本の中で「この着眼点はなかった」と

思ったのは、李良枝さんの「ユヒ」という作品だけど

これもまた、言語の問題意識が自分になかったからで

「言葉の杖」という表現が引っかかったぐらいで

人に勧めたくなる小説家と言えばそうではない。

 

昔読んだ本が「つまらない」と感じるのはショックだけど

新しく読んだ本も「つまらない」のもショックだ。

 

岸見一郎さんが書いた「嫌われる勇気」と

丸山眞男さんの著書だけ、真面目に読んでいる。

 

たぶん、去年の大ヒットは「ハイキュー!!」というアニメぐらいで

自分の中でめぼしい本との出会いはなかった。

 

病気がもたらす「世界観の変化」は

面白いと言えば面白い。

 

みんなが面白いと思うものが面白いと思えない。

 

その割に

「one-piece」は政治色が強いせいか

未だに楽しめる。16巻のセリフはノートを作ったぐらいだ。

 

苦しみはどちらかというと、自分にとっては

苦しみにはならない。

 

むしろ、「飽き」ということが

自分の中で、取り扱いが難しい。

 

「面白い物語を読みたい」という欲が強いからだ。

 

だが、そういう物語がない。

 

この状態はずっと続くのだろうか。