スーパーの詩
いつも 品出ししている商品から 記憶を読み取る そんなことが できたら
なぜ 休憩時間に こっそりと ロッカールームで プロテインバーを 食べているところを 人に観られると 恥ずかしく 悪いことをしている気分になるのか
紹興酒を聞かれて 分からなかったので リーダーに聞いてみたら 副店長なら知ってるかもと言われ 探し回った 結果 秘密部屋にいる副店長を見つけ 紹興酒のありかを 教えてもらえた 一件落着である
鮮魚は 目利きの仕事だと ある人は言う 魚でも 個体差があり どれも違う 新鮮で 質のいい魚を見分け 仕入れて 売価をつけるのが ぼくの仕事だと ある人は言う ぼくは ここまでの仕事をやってはいないけど 他部門の こういう仕事観は 学びになって 明日の励み…
いらぬ確認と いる確認 その見極めは 自分でするほかない
スーパーも ほかの会社と同じで 数字を出さないと いけない ただ不思議なのは 色々改善点のありそうな 自分の職場が 全店舗の中でも トップクラスの成績を 叩き出しているという事実
鮮魚 青果 精肉 グロサリー レジ 総菜の人達に 心を配り 同じ同僚の今日の様子を 観察する 物量を観ながら 品出しスピードを考えて 開店したら お客様の動線を 意識する いい品出しの人でありたいなら これぐらいのことは 意識したい
ジャムシリアルは よく 割引になる
何度でも 何度でも 何度でも 仕分けして 出すよ 君の商品 ダンボール 崩すまで
その人が もう一度 仕事をやり続けるための その人が 再生する ひと言を 言えますか
和スパイスの やりにくさよ 以前 一番通路だった時は 前進を終えて あがれていたのに 今では それさえもできない
一回ごとの 品出しに 全身を入れて やれますか
直に 出せ そのままの 思いを むき出しにして 出すんだ
売り場の 隙を観る 隙読みというのを 今 習得できないか 考えている
消耗した精神力を 回復するのは 詩の言葉だ
健常者にとって 別の健常者とは どういう存在なのか 精神疾患の 自分は 実は そっちの方が 気になっている
その仕事は 誠実に やれる仕事ですか
立川 武蔵村山 昭島のセンターを 経由して ここに運ばれてくるのかな
多摩地域初の セルフサービスを開始した スーパー それが ぼくの会社だ
元々は 大八車で 塩干物を 売っていたというのは 面白いよな 昔から 大八車に 憧れている俺としては
自分が働いている スーパー 創始者は 自分の地元出身なのだ どういう縁なのか また 今後 自分は どういう運命を辿るのか 予想がつかない
あの売り場の 主力商品である 料理酒は よっぽどのことがない限り 棚から退場することは ないだろう
おろしポン酢ありますか と聞かれて ピンとこず この場所になければ ないですねえと 答えて後で気づいたのだけど Wおろしポン酢のことだと分かった 睡眠不足で 頭が働かず 売り場を しかと確認できなかった 不覚
仕事から帰ってきて ベットで 横になっていたら 久しぶりに 痛烈な 恐怖感のある夢を見た
今日は ドレッシング 缶詰 お好み焼きの位置を 聞かれた うろ覚えだったが 全部答えられた
一度や 二度ならず 今日出せる数だけ 出して 明日も また出すのだ
自分が これってどうなんだろうと 思ったら 確認すること 報連相は とても大事なことなのだ
きくらげの国産は 三番通路であって 中華のコーナーではない
日曜日の セルフケアが良かったのか 今日は 集中を 保てた
ひじきと わかめと 昆布の商品が 減ったのは良いけど 和スパイスは 時々 えげつない量で 発注来るときあるから 覚悟しておかないとな