詩「朝」
朝 はくばくのお茶を飲んで 鳥の声を聴く 思い出すのは 昔のこと 身動きの取れなかった あの日々
寒くなってきた朝に ひと掃除して 鼻水を垂らしながら 部屋に戻る 一服がてら はくばくのお茶を ゆっくり飲み からだへ 意識を向ける
朝 虫の音がする 車の音がする エアコンの音がする パソコンの音がする 俺はそのどれも 違う音として聴きながら どこか同じ音として 聴いているように思うんだ
朝飯に 白菜のシャンタンスープうどんを 食べた これから少しずつ 寒くなってくるから こういう汁物は 大事にしたい
朝 はくばくの麦茶を飲んで 昨日圧してもらって 痛かった筋肉を 自分の手でやさしく圧す また新しいからだとして 生まれ変わる日も そう遠くない
早朝 掃除を終え マンションの外に出ると 少し小雨が 自分の部屋に戻り 外から聴こえる虫の音に 耳を澄ませた後 パソコンの前で 温かい麦茶を飲みながら spotifyで WINKを聴く
朝 はくばくの麦茶を飲む 温かい液体が 体内に浸透してゆく