人声観~精神と政治学の狭間で

自分の中にある言葉を形にしています。最近のマイブームは、鷹揚に、ごゆるりと、です♪

詩「掃除」

羽蟻の死骸がある廊下を

朝 羽蟻の死骸がある廊下を 掃き出す この暑さで 死んでいったものたち 冷房もなく 扇風機でしのいでいる人たち 命の危険を顧みず 生きることを 凌いでいる人たち ぼくは その人たちに 思いをはせながら 冷房29°という ちょうどいい温度で 涼んでいく

掃除が

掃除が ぼくのこころを まっさらに かたちの中に 自分を入れることで 自分というものを 考えなくて済むのだ

この世界が

羽蟻の死骸を ティッシュで回収しながら マンションの廊下を掃く 時に繊細に 時に大胆に この世界が 汚れようと 汚れなかろうと ぼくは 掃く

今日もまた

今日もまた マンションの廊下を 掃除する 二階に住む人が減り この階の床の汚れは 以前より 目立たなくなったけど それでも日課は ぼくの 内なる汚れを 綺麗にする

朝起きて

朝起きて 肩が張っている自分に気づく それでも 今日は恒例の金曜日なので マンションの廊下を掃除する ひと掃き ひと掃き 集中して取り組めたらいいのですが 心が どこかに いっている感じでした

今日も

今日も 恒例の掃除 羽蟻の子供が 廊下で居座っているのを横目に ぼくは 丁寧に掃いていく 生活音が感じられないほど このマンションは静かだ ぼくは そんなことを思いながら また掃いていく

小さな声で

朝 マンションの廊下を 掃き出す 終わった後 マンションから出て 目の前の 亡くなった おじいさんの部屋を 遠目から 眺めながら 小さな声で おはようございますと 挨拶をする

一面ずつ

早朝 一面ずつ 丁寧に マンションの廊下を 掃いていく この掃除も 始めてから 半年以上 続いている ぼくは どこへ 向かうのだろうか

今日も

今日も 徒然なるままに マンションの廊下を ひと掃除 もう 外は明るい

今日はどんな日になるだろうか

朝 今日も 恒例の掃除だ 暖かくなってきたからなのか 廊下には ありさんが 何匹もいる それをよけながら 掃き出す 今日はどんな日になるだろうか

今日も

今日も みんなが仕事に出勤する前に マンションの廊下を 掃き出す お勤めご苦労さま

心のほこりが

南北問題で 日本のごみが アフリカなどに 行ってしまうように 心のほこりが 溜まってゆく 場所もあるもんだ

鼻水が出てくるのを

朝 鼻水が出てくるのを ティッシュでおさえ マンションの廊下を 掃除する

ひとつずつ

ひとつずつ 丁寧に マンションの廊下を 掃除して終わって マンションの入り口を 開けると 今日は雨だった

今日も

少しずつだけど コロナ後遺症の のどのつまりが とれてきている 今日も ジャンパーを着て マンションの廊下の掃除 自分ができることは 掃くという行為だ

今日も

今日も マンションの廊下を 掃き清める 寒いと思いきや 心が充足しているからなのか 寒さ以上に 自分の気の高まりを感じる

金曜日

金曜日 朝の 恒例行事 マンションの廊下の掃除 自分で 板についてきたことが 分かるので ちょっとだけ 嬉しくなる

今日も

今日も マンションの掃除 だいぶ寒くなってきた 坊主の頭に 冷たい風を感じ取る

久しぶりに

久しぶりに エチケットカッターの 掃除をした 意外と 小さな毛が 溜まっていたので それを掃き出す

自分で言うのもなんだが

朝の恒例行事 マンションの廊下の掃除 こっちに引っ越してきて 週一で続けているせいか 自分で言うのもなんだが 何か 様になってきている

朝 マンションの廊下を 掃除する すーすーっと クイックルワイパーをかけて 終わったら外に出て 外の空気を吸う 近くのアパートの電気がついている また来週もやろう

世界は

便所サンダルの裏を掃除したり 歯磨きや髭剃りのケースを 掃除したり 世界は 何もしなければ 必ず汚れる

今日は日曜日

今日は日曜日 朝 ぼーっとして 頭が動いてなかったので 掃除をした 玄関周り 動線の床 テレビの裏 抜け毛を見て 生きていることを知る

朝 マンションの掃除をすることで 心を清める 濁り切った心の奥の塵までも 掃いていく

また来週も

マンションの廊下の掃除が 苦しくないので また来週も やりたいと思ったんです

掃除をしたのです

トイレの サンダルの裏も 汚れていたので 掃除をしたのです