詩「声」
超低音こそが 君の技になるから 磨きぬけ
その重みが 声にのるとき 声は 新たな陰影を生む
歌が 声が 自分を裏切っていくことで まだ見ぬ 自分へと 変貌していくからね
自分の声が 耳障りに感じる どういうわけだか どうしたら修正できるのか 分からない ただ熱唱する時に 声を張りすぎていて イヤホンから聴くと うるさいんだ
声にあそびがあるから 自由自在に動いてくれるのであって それがない歌は 生きてはいない 悪い緊張は ほんとうに その人らしさが 消えてしまう
その人にしかない 声で話してるんだから その人らしさが現れて 当然じゃないか
スタートラインから だいぶ時間が経って 出発した時は 行く先も見えぬまま 前を向いて歩いていた 今はどうか 少し現実が知れてきた ここまでは到達することも教えてくれた 声が変じる姿も この耳でしかと聴いてきた 自分の日課をやめたくなる時もあったけど …
声が出ない 正確には 楽に出せない 普段の声は 普段通り出るのだけど 歌になると のどが頑張ってしまい からだ全体で歌うことができない どうしたら 君は楽になるんだろうか