しょうがを 包丁で 小さく切る 最終的には スープの具材になるのだけど 包丁で 切るという行為そのものが 自分にリズムを与えてくれる

お湯の温度も 自分で調節するように 好い加減は 自分で作り出すものだ 精一杯 出し惜しみしない ということと ゆるく 周りを見渡すこと この二つは矛盾しないのだから

風向きが変わったとしても どんなに辛い体勢でも 自分の持てる精一杯のことをなす それができるなら あなたは 必ず この山を越えられる

開けっ放しのリュックが 完全に閉め切ってない冷蔵庫が 電気のスイッチを切り忘れたことも 自らが招いたことだ でもそんな うっかりなところも チャーミングだと 信じている

苦しいだけ そんなこと言われても でも楽しいことも たまにないかい？ と言ってしまいたくなる 悲喜こもごも 存在は地平を切り裂いて あなたを必ず 届けてくれる

たっぷりあるから 今日は 思う存分 楽しもう この声が 君に届きますように