詩集
ここにいて
還る人でありながら 還らぬ人であろう
ぼくたちが 仕事を通して 培われるものはなにか 養われるものはなにか
救いの手は 手の鳴る方へ
何気ない読書 断片的な読書 どちらも好きだ
大きさで 誤魔化すな俺
波乱万丈の人生でなくとも 人は ひと山越えて 少し休憩して また次のひと山を経験する おそらく これは人生に対して 誠実であるかいなかは 関係がない
友人が 自分とは違う場所で 苦しみを覚えていて こちらも苦しくなった 自分も 自分の職場で ひと山越えたけど 友人にとってのこの山は ほんとうに ひとつの山場だ ここを乗り越えて またもう一度会って 馬鹿話に花を咲かせよう
今日も 徒然なるままに マンションの廊下を ひと掃除 もう 外は明るい
同じ店舗でも 場所と大きさが違うだけで 印象が変わる 自分の働く店の 商品の総数は かなりのものだ
ケーパーという商品を聞かれた 最初 ペッパーの聴き間違いかと思い 聞き直したが ケーパーで 実際 うちのスーパーに あったのだ
光成から 受け取った ひとつの遺言は 大一大万大吉 これは 人間的尺度を超えた 俺の ひとつの夢だ
ぼくの中では 孤独は 常にあったし それは決して悪いとも 思ってないんだ ただ 疎外感や孤絶感は ひとつの 自分の苦しみのサインだから 忘れないで
ぼくの ひとつの強みは 継続するのが 好きといふこと 変わりゆく時代に 杭を打ち続けることができるのは きみだよ
6畳 × 2の部屋に 住みたい
一定期間 何かに 打ち込むと 何かしらの力がついた自分に 気づくよ
今日も 品出し 苦しみを味わいながらも やりとげた この 毎日の積み重ねが 明日の自分を 作っていくんだよ
夕飯を食べている間に お風呂を沸かし 夕飯を食べ終わったら すぐ 風呂へ直行 これで 駄目なら 打つ手なし
ふなが ゆっくりと 地上を 歩く
くだけちる骨 ぼくは それを 拾い上げる
死に別れた お爺ちゃんを 思い出して お祖母ちゃんも 思い出して 思い出せない記憶 とともに ぼくは 平穏を祈る
機嫌の良さが 歌にも 現れていて 誰かの 乗り物になれても 辛すぎたら 意味がないよね
仕事も 生活も やるだけ 要領がよくなる自分と それらに 手間暇と思考を さらに めぐらす自分がいて 結果 生きれば生きるほど 生きるのが楽になるとは限らない
自分をどれだけ励まして 啓発しても だめ なら 一回 歌から 離れてみよう
ああ 俺のマンションの前にも スーパーの トクシマルの 移送販売の車 きてくれないかな
仕事と 生活に 忙殺され かなりのエネルギーを使い 歌をやろうという気が起きない
30代に突入して 性欲が減退した 中学や高校の頃のような 猿のような 春風が吹くと屹立するかのような 力はない せめてもの 対応策として にんにくのすりおろしの奴を 買ってみた 仕事も歌も 性の力なくしては やり遂げることはできない そういえば あのか…
ひとり暮らしを始めてから もうすぐ一年が経つ 住民票の手続きを 少ししたらしようと思うのだけど まだ住所を覚えていない なので 住所が書かれた物件の紙を探す しかし いつもところにない ない ない ない 探しに探して なくなるはずはないと思い直し そう…
自分の中で 小画面と 大画面 ふたつの視点を持つことで 品出しの精度が上がると思うよ
記憶が 思い出せない そんなアルツハイマーの人のため 歌う歌