水鳴の人声観~苦楽の中で

自分の中にある言葉を形にしています。最近のマイブームは、鷹揚に、ごゆるりと、です♪

主治医から言われた「実験」という言葉の重み・29年住んだ地元を離れようと思う

自分の中で深く入り込んでいる

今もなお引き出す言葉がある。

 

それを言われたのはもうたぶん五年以上前になる。

 

それまでも色んな人との出会いはあったが

自分を変えることにはならなかった。

 

どういう文脈だった忘れたけど

こう言われたのだ。

 

「小沢さん、実験してみるんだよ」と。

 

それまで、自分の中で「実験」という言葉は

たいして強い言葉ではなかった。

 

両親は仮説実験授業の会に入ってるし

理科の授業でも散々、「実験」はやった。

 

でも、まさか「実験」という言葉が

人生において、大切な言葉になってくるとは思わなかった。

 

 

よく、ネットの世界では「仮説を立てろ」とかいう人がいた。

 

たぶん、ビジネスの世界ではそういうのが大事なのだろう。

 

しかし、自分にはピンとこなかった。

 

それよりも、マッドサイエンティストがやるような

「実験」なるものに惹かれた。

 

自分が、科学者に憧れていたわけではない。

 

ただ、それこそエジソンの伝記とかを読んで

「実験の面白さ」を知っていたのだ。

 

漫画、シュリンクでも「本当の自分とは何か?」

という問いが、ある青年に投げかけられるけど

そこで出た答えとは

かつて自分が捨ててしまった自分なのだ。

 

そういう意味では、自分も過去に

「実験」こそが、生きていくうえで大切な要素に

なるのは分かっていたにもかかわらず

そこを無視していた。

 

その面に光を当てたのが、二人目の主治医だった先生だ。

 

たぶん、これからも「実験」という言葉は

私の中で輝き続けるだろう。

 

いや、もっと光を増していくのではないだろうか。

 

ある時はグレーに、ある時は彩光色に。

 

私は今29歳で、もうすぐ30歳になろうとしている。

 

未来そうなるかは決して分からないが

29年過ごした地元を離れようと思う。

 

「本を持っていき街に住もうと思う」。

 

これもまた「実験」だ。

 

住む場所を変えることで、自分にどんな変化が出るのか。

 

 

それとも何も変わらないのか。

 

葛飾北斎は93回、引っ越しをしたという。

 

「見える景色を変えたら、アイデアも出るだろう」

というのが、本田宗一郎だったか松下幸之助だったかの

発想だったという。

 

自分が面白くなる場所へ。

 

私は住みたい。