水鳴の人声観~苦楽の中で

自分の中にある言葉を形にしています。最近のマイブームは、鷹揚に、ごゆるりと、です♪

myslel(思想)

ゴジラがきた!

 

時間と空間を切り裂いて

あいつがやってきた!

 

ごちゃごちゃになる群衆の中を

かき回して かき乱して

あの時とれなかった手を探す

 

未曽有の危機に

パニックになるという人がいる

 

実際はすぐにはそうならないのというのが

心理学で言われている

 

命からがら 逃げおおせてきた僕たちに

待っていた現実は 仮設住宅

 

密集 寒々しい日々 支援の手が届かない

 

なにより プライバシーがない

人権というものが失われていることを

初めてリアルに理解した

 

僕たちは ここにいたいと思うと同時に

また逃げたい とも思う

 

部屋の中を蜘蛛がうろつき回っている

ちっこい蜘蛛だ

悪気はない

近くの 害虫を食べてくれている

ただ ぼくは薄気味悪くなって潰す

「無益な殺生はいかん」

そう 住職は言った

しかし スパイダーマンよろしく

寝ている時に 口の中に侵入してきたら

そう思うだけで 震えあがる

 

ゴジラのように凶暴で

スパイダーマンのように敏捷で

ヒーローなのか ダークヒーローなのか

 

英雄に憧れた時代の人々の

頭の中には 政治における

カリスマ支配を望んでいる

 

人は実は支配されたい

服従して いう事をきいていたい

と思われても仕方がないこの政治の現状

 

目に余る汚職の数々 氷山の一角だと

済まし 「これが政治だ」と自分に

納得させる知人

 

しかし これが政治では

あまりにも 悲しすぎる

悲痛の思いで 生きている人がいる一方で

宴会 賄賂 懐への資金注入

いつの時代の政治だよ!

 

事故を起こした矢先

僕は「僕たち」の輪から外れた

 

エゴクラッシュとも言うべきか

 

自分の中から一つ一つのパーツが

散らばって落ちてしまった感覚

 

遊戯王にも出てくるあの名シーンだ

 

ぼくは 今拾い集めている

ぼくのかけらを

そこには知らない言葉が並んでいる

森繫久彌 ジョージリンチ スパイダーズ

まだ見ぬ自分だ

 

相互浸透する自分と相手

少しずつ「ぼくたち」が立ち上がろうとしている

それは ここだけでなく どこかほかの場所でも

 

理想はまだ捨てていない

時代がどんなにも変わろうとも

必ず 世の中には 人類滅亡のシナリオを

描かなかった人達がいる

 

でなければ ここまで続いていない

未来の子供たちのため というつもりはない

今の僕たちを立ち上げていくことが

時代の趨勢だ

 

実感はある

どういう形であれ

人は諦めてはいけないものがある

 

仁義人情いう前に

諦めていけないものを諦めたら

目の前には何も残らない

 

「あの時代に列島は廃土廃墟になった」と

言わせてたまるかよ

 

がらくた 廃棄物 ごみ

溢れる逸失物

 

思想を取り戻す